そういえば、今月に入って全然エントリを書いてなかった事に気がついた。人に言われて気がついた。ずっと本を読んでて、頭がプシューってなっててさ~。
そんなこんなで、ASP.NET MVCでHandleErrorを使って、HTTPステータスコードに合わせたエラーページを用意する方法が日本語情報として無いかもとふと思ったので書いておきます。
使い方はアクションにHandleError属性を指定して、web.configのcustomErrorsのモードをOn/RemoteOnlyに設定しておけば、defaultRedirectが表示されるというものです。
[HandleError] public class HomeController : Controller { public ActionResult Index() { ViewData["Message"] = "Welcome to ASP.NET MVC!"; return View(); }
コントローラに指定しても、アクションに指定してもいいですよね。それぞれに指定した場合、コントローラの普通はHandleErrorが優先されます。 例えば、上記コントローラに以下のアクションを追加してみると確認できますね。
[HandleError(ExceptionType=typeof(InvalidOperationException),View="Exception")] public ActionResult ThrowException() { throw new InvalidOperationException("ぶぶ~"); }
ViewにThrowExceptionへのリンクを作成して表示させてみたのが↓こちら。
普通に標準のエラーページが表示されます。ちゃんとアクションのHandleErrorにはViewを指定しているにもかかわらず。これをアクションに指定してるほうを優先させるにはコントローラに指定してるHandleErrorの優先順位を下げればOKです。
[HandleError(Order=1)] public class HomeController : Controller { public ActionResult Index() { ViewData["Message"] = "Welcome to ASP.NET MVC!"; return View(); }
↑こんな感じで。Orderは0スタートなので1以上なら何でもいいです。そうすると今度はどういう表示になるか確認。
グレート!
ちなみにリリース版のVSテンプレートが出力する~/Views/Shared/Error.aspxでは例外情報の表示コードが無くなってるので分かりにくいですが、このページは少し特殊でInheritsが単なるViewPageじゃなく、例外情報が渡されるように型付きViewPageになってます。
<%@ Page Language="C#" MasterPageFile="~/Views/Shared/Site.Master"
Inherits="System.Web.Mvc.ViewPage<System.Web.Mvc.HandleErrorInfo>" %>
なので、Viewページ内でModelを参照するとアクション内で発生したExceptionが参照出来るようになってます。あら便利。自分でエラーページを定義する場合のInheritsを上記のように変更しておけば、自動で参照できるという寸法です。
ちなみに上記スクリーンショットのViewは~/Views/Shared/Exception.aspxというのを作成して表示してます。
で、ですね、例外を捕捉して専用エラーページを表示するのももちろん必要だと思うんだけど、そこはやっぱりHTTPステータスコードに合わせたエラーページを定義して、レスポンスのステータスコードも合わせた方がサーチエンジンにもエラーが認識できるし、RESTfulな感じがして素敵だと思いませんか。例えば、上記のページの場合レスポンスされるステータスコードはなんになってるか確認してみる。
500ですね。例外だからそれで良し。でも、例えばidを指定してDB検索して一致するデータがない、なんて時は404で返したいな~、なんて思いませんか。
試しに、web.configのcustomErrorsを以下のように変更。
<customErrors mode="On" defaultRedirect="Errors"> <error statusCode="400" redirect="/Errors/400" /> <error statusCode="403" redirect="/Errors/403" /> <error statusCode="404" redirect="/Errors/404" /> </customErrors>
で、HomeControllerに以下のコードを追加。
public ActionResult BadRequest() { throw new HttpException(400, "Bad Request"); } public ActionResult Forbidden() { throw new HttpException(403, "Forbidden"); } public ActionResult NotFound() { throw new HttpException(404, "Not Found"); }
ErrorsControllerを追加して、HTTPステータスコードに合わせてViewを返すようにします。
public class ErrorsController : Controller { public ActionResult Index(int? statusCode, string aspxerrorpath) { var viewName = string.Format("Error{0}", statusCode); return View(viewName); } }
で、Home/BadRequestにアクセスしたのが↑。拡大すると見えるけど、200が返ってます。400が返って欲しい。そんなときはViewResultを書き換えてしまいましょう。
public class StatusViewResult : ViewResult { public int StatusCode { get; set; } public StatusViewResult(ViewResult viewResult) { ViewName = viewResult.ViewName; MasterName = viewResult.MasterName; ViewData = viewResult.ViewData; TempData = viewResult.TempData; } public override void ExecuteResult(ControllerContext context) { context.HttpContext.Response.StatusCode = StatusCode; base.ExecuteResult(context); } }
こんな感じのクラスを作成しておいて、Errorsコントローラでこっちを利用するように変更。
public ActionResult Index(int? statusCode, string aspxerrorpath) { var viewName = string.Format("Error{0}", statusCode); var resStatusCode = statusCode ?? 500; return new StatusViewResult(View(viewName)) { StatusCode = resStatusCode }; }
で、同じアクションを実行したのが↓こちら。
うへへ。ちゃんと400が返ってます。そりゃそーだ。
エラー用のViewとして400/403/404の3種類だけ用意してみました。
それぞれの実行結果は省略しときますが、例えばこの状態で405とかエラー発生させたらどうでしょうね。HomeControllerに以下を追加。
public ActionResult MethodNotArrowed() { throw new HttpException(405, "Method Not Arrowed"); }
これにアクセスしてみたのが↓こちら。
ErrorsControllerのIndexアクションでError405をViewとして返そうとするけど、そんなViewは定義してないのでInternal Server Errorが発生して、テンプレートで用意されてる~/Views/Shared/Error.aspxがレンダリングされてます。すばらしいじゃないですか。
と、いうわけで、今回のプロジェクト一式もダウンロード出来るようにしておきます。
最近こんな話題ばっかりで、周りからはブログつまらないという声もちらほら。しょうがないので前に書いてた今は無き「オレがルールだ!」からサルベージしてごまかそうかと計画中。