2010年12月29日水曜日

Razor Templating Engine

Razor Templating Engine

CodePlexで新しいのが出てたよ~。面白いね~。テンプレートエンジンっていろいろ用途があるけど需要はどーなんだろね。まぁ、いいや。Razor記法でWeb以外にも使えるって楽しいっすよね。だっていろいろ覚えなくて済むし。ちなみにASP.NETの<%...%>とか<%$…%>とか<%#…%>なんかの記法も用途特化したテンプレートエンジンが解釈してクラスファイルを生成してますよね。

んでね、Razorは純粋にテンプレートエンジンって言ってるくらいだからWebのコンテキストや実行Hostに依存しないわけですね。つまりConsoleアプリでも使えるってことです。もちろんHtmlHelperとかWeb関連のアセンブリに依存するものはあるとしても、それ自体はRazorの機能じゃなくてHelperの機能。TemplateBaseクラスが生成されるクラスの親クラスになるって言う仕組みなので、親クラスにいろいろWeb関連の機能を保持するっていう、Razorとは直接関係なっしんぐ。

サンプル見てみるとこんな感じですね。

rte1

string template = "Hello @Model.Name! Welcome to Razor!";
string result = Razor.Parse(template, new { Name = "World" });

Console.WriteLine(result);
Console.ReadLine();

簡単ですね~。お気楽です。

同じくサンプルのHtmlHelperを使うパターン。

rte2

Razor.SetTemplateBaseType(typeof(HtmlTemplateBase<>));
string template =
@"<html>
    <head>
    <title>Hello @Model.Name</title>
    </head>
    <body>
    Email: @Html.TextBoxFor(m => m.Email)
    </body>
</html>";

var model = new PageModel { Name = "World", Email = "someone@somewhere.com" };
string result = Razor.Parse(template, model);

Console.WriteLine(result);
Console.ReadLine();

はい、これも簡単ですね。イメージ通りです。

PageModelは自分で作ってね。あと、RazorEngine.Coreだけじゃ足りなくて、RazorEngine.Templatesアセンブリも必要なので、ソースのダウンロードはここからどーぞ。

これらは全て実行時にクラスファイル(特に指定が無い限りc#)をオンメモリで生成してコンパイルします。そのタイミングでAppDomain内からはクラスのインスタンスを生成できるようになるって言う流れはASP.NETのパイプラインそのもの。

試しに最初のサンプル(Hello World!のほう)をステップ実行していくと、どういうクラス名で生成されるのかというのを追いかけていくと...。

rte3

雑ですね。Guid.NewGuid()から数字とハイフンを除外したのがクラス名。それにNamespaceをくっつけてます。で確認。

rte4

ちゃんといます。で、AppDomainの仕様を見てみるとこんなことがかかれてます。

既定のアプリケーション ドメインにロードされたアセンブリは、プロセスの実行中にメモリからアンロードすることはできません。 しかし、アプリケーション ドメインをもう 1 つ開いてアセンブリをロードおよび実行すると、そのアプリケーション ドメインがアンロードされたときに、アセンブリもアンロードされます。 このテクニックを使用すると、大きな DLL を使用する場合のある、長時間実行されるプロセスのワーキング セットを最小限に抑えることができます。

AppDomain クラス (System)

ん~、どーだろ。どうなるんだろね。

rte6

rte5

めちゃめちゃ分かりにくいですね。2個目のサンプル(HtmlHelper使うほう)を使ってRazor.Parseを繰り返してる途中です。

Razor.SetTemplateBaseType(typeof(HtmlTemplateBase<>));
var model = new PageModel { Name = "World", Email = "someone@somewhere.com" };

for (var i = 0; i < (singleExec ? 1 : Repeat); i++)
{
    var sw = new Stopwatch();
    sw.Start();
    var result = Razor.Parse(Template, model);
    sw.Stop();

    Console.WriteLine(
        "{0} - {1} {2} ms {3:0,###} bytes",
        result.GetHashCode(),
        i,
        sw.ElapsedMilliseconds,
        Process.GetCurrentProcess().PrivateMemorySize64);
}

少しずつメモリ使用量と動作時間が長くなっていきます。最初は200msとかで処理。すごく単純で1種類だけの生成なのにね。ちなみに一度コンパイルしたものをその後何度も使用する場合は超早い。

rte8

rte7

10000回実行してもすぐ終了。

これってつまり、ASP.NETでも同じでaspxを何度も書き換えてると処理時間はどんどん増加。いつか破綻?でもリサイクルも走るし、そもそも運用環境でそんなことしないから問題にはならないか。

AppDomainをアンロードしない限りアセンブリもアンロードされないってことはつまり常時動いてるようなシステムで頻繁にコンパイルを繰り返すのはよろしくないね!ってなりましょう。それをひっくり返すのがAppDomainを別に作ってそっちで動かす方法。

リファレンスにもちゃんとかかれてますね。ボスもタイムリーに(MEFだけど)、そんなことをブログに書いてました。

MEFでディレクトリカタログを追いかける(C# Advent Calender jp:2010 12/02) « kazuk は null に触れてしまった

なのでAppDomainを作って実行するように試してみた。

rte9

けど無理!遅すぎ!

var sw = new Stopwatch();
sw.Start();

AppDomainSetup ads = new AppDomainSetup();
ads.ApplicationBase = Environment.CurrentDirectory;
ads.DisallowBindingRedirects = false;
ads.DisallowCodeDownload = true;
ads.ConfigurationFile = AppDomain.CurrentDomain.SetupInformation.ConfigurationFile;

AppDomain executeAppDomain = AppDomain.CreateDomain("AD#" + i, null, ads);
var razor = executeAppDomain.CreateInstanceAndUnwrap(
    Assembly.GetEntryAssembly().FullName,
    typeof(RazorTemplateTest).FullName
) as RazorTemplateTest;

razor.ExecuteParse(i);

AppDomain.Unload(executeAppDomain);

sw.Stop();

Console.WriteLine(" {0} : {1} ms",
    AppDomain.CurrentDomain.FriendlyName,
    sw.ElapsedMilliseconds);

でも、まぁ、思ったような結果が出なかった残念な調査でした。ホントはもっとメモリ開放されないことを想定してたんだけどな~。

オチがない...。

using System;
using System.Diagnostics;
using System.Reflection;
using RazorEngine;
using RazorEngine.Templating;

namespace ConsoleApplication1
{
    public class PageModel
    {
        public string Name { get; set; }
        public string Email { get; set; }
    }

    public class RazorTemplateTest : MarshalByRefObject
    {
        private static int Repeat = 10000;
        static string Template =
@"<html>
    <head>
        <title>Hello @Model.Name</title>
    </head>
    <body>
        Email: @Html.TextBoxFor(m => m.Email)
    </body>
</html>";

        public void ExecuteParse()
        {
            ExecuteParse(-1);
        }

        public void ExecuteParse(int counter)
        {
            Razor.SetTemplateBaseType(typeof(HtmlTemplateBase<>));
            var model = new PageModel { Name = "World", Email = "someone@somewhere.com" };

            for (var i = 0; i < (counter!=-1 ? 1 : Repeat); i++)
            {
                var sw = new Stopwatch();
                sw.Start();
                var result = Razor.Parse(Template, model);
                sw.Stop();

                Console.WriteLine(
                    "{0} - {1} {2} ms {3:0,###} bytes",
                    AppDomain.CurrentDomain.FriendlyName,
                    counter != -1 ? counter : i,
                    sw.ElapsedMilliseconds,
                    Process.GetCurrentProcess().PrivateMemorySize64);
            }
        }

        public void ExecuteCompile()
        {
            Razor.SetTemplateBaseType(typeof(HtmlTemplateBase<>));
            var model = new PageModel { Name = "World", Email = "someone@somewhere.com" };

            Razor.Compile(Template, typeof(PageModel), "test");

            for (var i = 0; i < Repeat; i++)
            {
                var sw = new Stopwatch();
                sw.Start();

                var result = Razor.Run(model, "test");

                sw.Stop();

                Console.WriteLine(
                    "{0} - {1} {2} ms {3:0,###} bytes",
                    result.GetHashCode(),
                    i,
                    sw.ElapsedMilliseconds,
                    Process.GetCurrentProcess().PrivateMemorySize64);
            }
        }

        public void ExecuteAnotherAppDomain()
        {
            for (var i = 0; i < Repeat; i++)
            {
                var sw = new Stopwatch();
                sw.Start();

                AppDomainSetup ads = new AppDomainSetup();
                ads.ApplicationBase = Environment.CurrentDirectory;
                ads.DisallowBindingRedirects = false;
                ads.DisallowCodeDownload = true;
                ads.ConfigurationFile = AppDomain.CurrentDomain.SetupInformation.ConfigurationFile;

                AppDomain executeAppDomain = AppDomain.CreateDomain("AD#" + i, null, ads);
                var razor = executeAppDomain.CreateInstanceAndUnwrap(
                    Assembly.GetEntryAssembly().FullName,
                    typeof(RazorTemplateTest).FullName
                ) as RazorTemplateTest;

                razor.ExecuteParse(i);
                
                AppDomain.Unload(executeAppDomain);

                sw.Stop();

                Console.WriteLine(" {0} : {1} ms",
                    AppDomain.CurrentDomain.FriendlyName,
                    sw.ElapsedMilliseconds);
            }
        }
    }

    class Program
    {

        static void Main(string[] args)
        {
            //new RazorTemplateTest().ExecuteParse();
            //new RazorTemplateTest().ExecuteCompile();
            new RazorTemplateTest().ExecuteAnotherAppDomain();

            Console.ReadLine();
        }
    }
}

こんなコードで~す。

2010年12月23日木曜日

サウザンダー

so

やったよ!長かった。とても長かった。458日。ちょっとづつ。

so2

ジリジリと。やっとサウザンダーの仲間入り。MVCだけでもなんとかなるもんです!

2010年12月21日火曜日

Norwegian Wood

NoSQLの成功は1:10問題にかかっている:Kenn's Clairvoyance - CNET Japan

面白い記事ですね。

NoSQLをRDBの代わりに使うと、どういう恐ろしいことが起こるか。PARTAKEの作者が語る - Publickey

NoSQLでは↑こんな話もありますが、ちゃんとDomain Specific Database(という言葉があってるのかどうかは知らないけど)であることを認識して、使い方を間違えなければいいじゃんよ、ってなもんです。恐ろしいのは何でもRDBMS、いやいや何でもNoSQLという発想やそのメンタリティ。

言いたいことはそこじゃなくてですね、最初のリンクに書かれている

「コンピュータサイエンスに難問は二つしかない。それは概念に名前をつけることと、キャッシュの失効である」

“There are only two hard things in Computer Science: cache invalidation and naming things”

の部分です。「概念に名前をつける」これはコンピュータサイエンスに限らず重要なことじゃないでしょうか。

先日はじめて知った言葉に「絶対領域」というものがありました。ATフィールドの和訳というそれっぽいこともWikipediaには書かれていましたが、そんなことにココロオドルかっちゅう話ですよ。詳細はグーグルさんに教えてもらってくださいね。この胸の高鳴りはなんなのか?それが定義され名前がある、その事実に衝撃を覚えたものです。

そして「森ガール」という謎の単語。これに関しては相変わらず意味がよくわかんないんだけど、「森にいそうな格好」とはようするに森に住む妖精みたいなもんだろーか?

森ガールといえば最近そんなよーな名前の映画が公開されてた気がする。たぶんこんな話なんだろうな。

目が覚めるとそこは不思議の森。なんでこんな場所に寝てたんだろう?確かこたつでみかんを食べながらテレビを見ていはず。う~ん、記憶が一部飛んでいる。とりあえず、自分がいまどこにいるのか把握しておいたほうがいいな。そう思っておもむろに立ち上がり散策を開始。ところで今何時だ?確かテレビでサングラスのおじさんがウキウキウォッチングがどーのこーの言ってたからお昼過ぎのはずなんだけど。

途中で出会った森の中に住む妖精「森ガール」との珍道中。あれはオーロラか!?まさかここは日本じゃない?外国?そして最初の被害者が...。スリルとサスペンスのドタバタ大活劇。じっちゃんの名にかけて!

ノルウェイの森

森ガールの謎を解くべく観に行ったんだけど全然こんな話じゃなくて愕然とした。

2010年12月18日土曜日

Razor Helper的なForEachでテンプレート

今年も終わりですね。タイトル意味分かんないですね。

来週から夏休み&年末年始休暇に入るので、今年の仕事終了です。てへ。ブログサイトがあるのをすっかり忘れるくらい追い込まれる毎日。よくもまぁ、こんな状態が続くもんだと感心するばかりです。え?きれてねーよ。

そんなことはいいんですけどね、ちょっとここ見てみてくださいよ。

Razor, Nested Layouts and Redefined Sections - Marcin On ASP.NET - Site Home - MSDN Blogs

ナイスエントリーにも程があるデスヨ。

Layout用のビューを直接指している、子供ビューのセクションはみえるけど、多段Layoutになってて孫ビューのセクションはスコープの範囲外でエラーになっちゃうっていうエントリー。

実際に試してみたらたしかに動かない。Section not defined。そ

foreach

りゃそうだ。それを克服するために中間LayoutでRedefineSectionで孫のセクションを生成(WebPageBase.DefineSection)してしまおうよっていう強引さには度肝を抜かれますがなによりそこじゃないんです。

その部分より何よりセクション初期値をヘルパーに渡す部分ですよ!

Func<object, HelperResult> defaultContent

これを知っておくと何が出来るかというと...

@{
    Layout = "~/Views/Shared/_Layout.cshtml";
}
@helper ForEach(IEnumerable<int> values, Func<object, HelperResult> template){
    var partialHtml = new System.Text.StringBuilder();
    foreach(var value in values){
        partialHtml.Append( template(value));
    }

    Write(MvcHtmlString.Create(partialHtml.ToString()));
}
<div>
<ul>
@ForEach(Enumerable.Range(1,5),
    @<li>@item</li>
)
</ul>
</div>

↑こんなコード書けるってことですよ。ヘルパーにRazor構文のテンプレートを渡してるんですよ。いいでしょ?ん~、もんどりうつ。

追記:もっと簡単でよかった。

@helper ForEach(IEnumerable<int> items, Func<object, HelperResult> template){
    foreach(var item in items){
        Write(template(item));
    }
}

@helperだとGenericメソッドに出来なさそうなので、もうちょっと調べてみたら、普通に@functionsで実装するサンプルをAndrew君が...。

VibrantCode - Inside Razor - Part 3 – Templates

この場合は↓こうね。

@{
    Layout = "~/Views/Shared/_Layout.cshtml";
}
@functions{
    static IHtmlString ForEachGeneric<T>(IEnumerable<T> items, Func<T, HelperResult> template)
    {
        var sb = new System.Text.StringBuilder();
        foreach(var item in items){
            sb.Append(template(item));
        }
        
        return MvcHtmlString.Create(sb.ToString());
    }
}

<div>
<ul>
@(ForEachGeneric<int>(Enumerable.Range(1,5),
    @<li>@item</li>
))
</ul>
</div>

 

foreach2

小っちゃ!
クリックして拡大してみてね。

Razorのコンパイル結果を見てみると分かるけど、ヘルパーに渡すテンプレートブロックにはobject型のitemが必ずわたりまする。

2010年10月24日日曜日

MVC 3 Betaのステップイン

前回のエントリーでも行ったように、デバッグ時にソースにステップインできると便利ですよね。ソースサーバーに上がってるならそっちのほうが手軽だけど。

とりあえず、ASP.NET MVC3 Betaのソースにステップインしてみましょう!

aspnet - Release: ASP.NET MVC 3 Beta

stepin1

ソースのダウンロードをしたら、まずは新規プロジェクトの作成。

stepin2

stepin3

とにかく作る。何も考えずにクリック・クリック。そしたら↓こうなりますね。

stepin4

ここからです!

参照設定から、

  • System.Web.Mvc
  • System.Web.Helper
  • System.Web.WebPages

の3つを削除。男らしくね。乙女らしくでもいい。

stepin5

つづいて、ソリューションにダウンロードしたMVCのソースからプロジェクトを追加。既存プロジェクトの追加ですね。

結構沢山必要です。

  • mvc3-beta-source\
    • mvc3\
      • src\
        • SystemWebMvc\System.Web.Mvc.csproj
    • webpages\
      • src\
        • System.Web.Helpers\System.Web.Helpers.csproj
        • System.Web.Razor\System.Web.Razor.csproj
        • System.Web.WebPages\System.Web.WebPages.csproj
        • System.Web.WebPages.Razor\System.Web.WebPages.Razor.csproj
        • WebMatrix.Data\WebMatrix.Data.csproj

stepin6

あとは、アプリケーションプロジェクトで削除した参照設定の分をここで追加。

stepin7

ほらね、これでReSharperも黙った。

stepin8

最後の一手が必要なんだけど、この段階でステップインしてみましょう。とりあえず、RazorViewのRenderViewを開いてブレークポイント。F5を押してみる。

stepin9

残念ながら例外ラッシュ。

stepin10

stepin11

最後の一手を打つ時が来ました。

エラー内容の通り、デフォルトのweb.configだとGACのアセンブリを見るようになってるので、ちゃんとローカルのアセンブリを見るよう変更する必要があります。

アプリケーションルートのweb.configのassembliesセクションを以下のように。

<compilation debug="true" targetFramework="4.0">
  <assemblies>
    <add assembly="System.Web.Abstractions, Version=4.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />
    <add assembly="System.Web.Routing, Version=4.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />
    <!--<add assembly="System.Web.Mvc, Version=3.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />
    <add assembly="WebMatrix.Data, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />
    <add assembly="System.Web.WebPages, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />
    <add assembly="System.Web.Helpers, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />-->
    <add assembly="System.Web.Mvc" />
    <add assembly="WebMatrix.Data" />
    <add assembly="System.Web.WebPages" />
    <add assembly="System.Web.Helpers" />
  </assemblies>
</compilation>

~/Views/web.configも同じようにGAC見ないように変更。

<configSections>
  <!--<sectionGroup name="system.web.webPages.razor" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.RazorWebSectionGroup, System.Web.WebPages.Razor, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35">
    <section name="host" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.HostSection, System.Web.WebPages.Razor, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" requirePermission="false" />
    <section name="pages" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.RazorPagesSection, System.Web.WebPages.Razor, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" requirePermission="false" />
  </sectionGroup>-->
  <sectionGroup name="system.web.webPages.razor" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.RazorWebSectionGroup, System.Web.WebPages.Razor">
    <section name="host" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.HostSection, System.Web.WebPages.Razor" requirePermission="false" />
    <section name="pages" type="System.Web.WebPages.Razor.Configuration.RazorPagesSection, System.Web.WebPages.Razor" requirePermission="false" />
  </sectionGroup>
</configSections>

<system.web.webPages.razor>
  <!--<host factoryType="System.Web.Mvc.MvcWebRazorHostFactory, System.Web.Mvc, Version=3.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" />-->
  <host factoryType="System.Web.Mvc.MvcWebRazorHostFactory, System.Web.Mvc" />
  <pages pageBaseType="System.Web.Mvc.WebViewPage">
    <namespaces>
      <add namespace="System.Web.Mvc" />
      <add namespace="System.Web.Mvc.Ajax" />
      <add namespace="System.Web.Mvc.Html" />
      <add namespace="System.Web.Routing" />
    </namespaces>
  </pages>
</system.web.webPages.razor>

いずれも、VersionとCultureとPublicTokenを消すだけね。そうすると...。

stepin12

stepin13

ヒャッホーイ!ステップインするし、ちゃんと動くね!

※ホントはfavicon.icoのnot foundの例外が起きててちょっとウザイけど。

これで何か気になるところがあると何でも調べられて便利この上ないですな。WebPage.InitializePageなんていうvirtualな空メソッドがいて、必ず初期化時に呼び出されてたりするなんてのもみえてきて、ココでも処理の横取りできるな~とか。ワクワクすっぞ。

ちなみに”_ViewStart.cshtml”があるから初期化処理なんかはココに書くんだけど(ギャフン)、RazorViewEngine.ViewStartFileNameにinternal static readonlyでセットされてる。

スクリーンショット祭りだね...。

2010年10月23日土曜日

RazorのLayout

MVC 3 Betaのソースが公開されましたね!凄いリファクタリングが進んでます。WebMatrix namespaceのソース(MVC関係なくWebPageとして)も含まれてるし、マニアにはたまらないですね!

aspnet - Release: ASP.NET MVC 3 Beta

Databaseや各種Helperなんかはドキュメント整理また無くてもすべてまるっとお見通しだ!な状態で使っていけるのは嬉しい限りです。

Scottguのブログで以下のようなエントリがありました。

ASP.NET MVC 3: Layouts with Razor - ScottGu's Blog

WebFormsでいうところの.MasterはWebPagesでLayoutというのですが(基底クラスの違うcshtml/vbhtmlですね)、どうやって使いましょうかという内容です。@RenderBody(他にもSectionとかいいものもたくさんありますよ!)が魔法の言葉です。

まず、簡単にIndex.htmlにLayoutプロパティを指定する方法。これは直感的で分かりやすいですね。対象となるViewのヘッダ部で直書きですから。

で、全部のViewにいちいちLayout書くの面倒だ!ってなった場合、StartPageクラスの隠しViewとして_ViewStart.cshtml(~/Viewsに置いとくとよしなに処理してくれる優れものだけど、規約嫌いの人には気持ち悪いと言われそう)というのがあるので、それを使って一括で指定してしまう方法があります。

ここまでをScottguは紹介してくれてますが、MVCerならだれもが気になるところのViewメソッドのMaster指定オーバーロードの場合どうなるんだべ?というところ。

public ActionResult Index(string name, string country)
{
  ViewModel.Message = "Welcome to ASP.NET MVC!";

  return View();
}

↑これが普通だけど、↓こうするパターンです。

public ActionResult Index(string name, string country)
{
  ViewModel.Message = "Welcome to ASP.NET MVC!";

  return View("Index","_Layout");
}

部分的にLayoutを変更したい時などによく使いますが、StartPageで指定したものと、WebPage内で指定したもの、ViewResultで指定したものの優先順位が気になりますよね!

ね?

試してみましょう。まずは_ViewStart.cshtmlとIndex.cshtmlの両方でLayoutを指定した場合どちらが優先されるのか。比較するために以下のような単純な_SimpleLayout.cshtmlと_PinkLayout.cshtmlを~/Views/Shared直下に置いておきます。

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
    <title>@View.Title</title>
</head>
<body>
    <h1>Simple Layout</h1>
    <div>
        @RenderBody()
    </div>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
    <title>@View.Title</title>
</head>
<body style="background-color:pink;">
    <h1>Pink Layout</h1>    
    <div>
        @RenderBody()
    </div>
</body>
</html>

 

この状態で、_ViewStart.cshtmlでは"_Layout.cshtml"を指定し、Index.cshtmlでは"_SimpleLayout.cshtml"を指定してみる。

結果は↓こうです。

layout1

Index.cshtmlに指定したLayoutが優先されますね。

この状態で、ControllerでPinkLayoutを指定してみます。

public ActionResult Index(string name, string country)
{
  ViewModel.Message = "Welcome to ASP.NET MVC!";

  return View("Index", "_PinkLayout");
}

layout2

おぉ~。Controller指定(ViewResult)最強の優先順位。理由は公開されたソースを見ていくとわかるんでしょうね。なんか深くてみるの面倒だな~。見てみるか。えと...。

RazorViewEngineからWebViewPageへ潜って、RazorViewへさかのぼるとLayoutPathをOverridenLayoutPathにセットしてますね。WebPageBaseにLayoutを保持し、WebViewPageにOverridenLayoutPathを保持するという2段構え。RazorViewのコンストラクタでControllerで指定するLayoutパスをRazorViewのLayoutPathに保持して、その値をWebViewPageのOverridenLayoutPathにさらにセットすることで、Razor単体でのLauout設定(_ViewStart.cshtmlとIndex.cshtmlでのLayout)を無視して適用できるようにするってことですね。いつ無視するのかというとWebViewPageのExecutePageHierarchyでしょうか。WebPageBase.Layoutプロパティを!String.IsNullOrEmpty(OverridenLayoutPath)の時に上書いてます。

Razorテンプレートがコンパイルされた時点で、Layoutプロパティの値をセットするというコードが生成されてるけど、それを実行時(Execute実行後)に上書くことでControllerからLayoutを指定できるようになっているという仕組みということですね。

ベースクラスのExecutePageHierarchyを実行後(WebPageBase.ExecutePageHierarchy内部でExecuteを呼び出します)、OverridenLayoutPathを上書きです。

#pragma checksum "…\Views\Home\Index.cshtml" "{406ea660-64cf-4c82-b6f0-42d48172a799}" "AE4546615BCDE09DA34E6447CC0AFD71"
//------------------------------------------------------------------------------
// <auto-generated>
//     このコードはツールによって生成されました。
//     ランタイム バージョン:4.0.30319.1
//
//     このファイルへの変更は、以下の状況下で不正な動作の原因になったり、
//     コードが再生成されるときに損失したりします。
// </auto-generated>
//------------------------------------------------------------------------------

namespace ASP {
    using System;
    using System.Collections.Generic;
    using System.IO;
    using System.Linq;
    using System.Net;
    using System.Web;
    using System.Web.Helpers;
    using System.Web.Security;
    using System.Web.UI;
    using System.Web.WebPages;
    using System.Web.Mvc.Ajax;
    using System.Web.Mvc;
    using System.Web.Mvc.Html;
    using System.Web.Routing;
    
    
    public class Index_cshtml : System.Web.Mvc.WebViewPage {
        
        protected ASP.global_asax ApplicationInstance {
            get {
                return ((ASP.global_asax)(Context.ApplicationInstance));
            }
        }
        
        public override void Execute() {

            
            #line 1 "C:\Users\takehara\Documents\My SkyDrive\Develop\MySamples\Mvc3bApplication1\Mvc3bApplication1\Views\Home\Index.cshtml"
  
    Layout = "~/Views/Shared/_SimpleLayout.cshtml";
    View.Title = "Home Page";


            
            #line default
            #line hidden
WriteLiteral("\r\n<h2>");


            
            #line 6 "C:\Users\takehara\Documents\My SkyDrive\Develop\MySamples\Mvc3bApplication1\Mvc3bApplication1\Views\Home\Index.cshtml"
Write(View.Message);

            
            #line default
            #line hidden
WriteLiteral("</h2>\r\n<p>\r\n    To learn more about ASP.NET MVC visit <a href=\"http://asp.net/mvc" +
"\" title=\"ASP.NET MVC Website\">http://asp.net/mvc</a>.\r\n</p>\r\n</script>");


        }
    }
}

 

ん?なんか違う気がしてきた。BuildManagerから出力されたコードだと、Execute内でLayoutセットしてるよね...。おやや~?モヤモヤする。まぁ、いっか。また今度調べてみよう。

追記

で、ちょっと調べたらPageContextっていうのがいた。Push/Popで積んでいく感じで実行するんだけど、これがなにかするくさい。普通に指定されたLayoutを実行したあとにOverridenLayoutPathを実行するのか、実行そのものを置き換えるのか。今度はそこか。Layoutの状態で実行した後、OverridenLayoutPathで実行?そんな無駄な動きするかな~。

しょうがないのでステップ実行。

layout4

RenderView.ExecutePageHierarchyでWebPageBase.ExecutePageHierarchyを実行。ここでStartPageを登録しているので_ViewStart.Executeを実行。続いてChildPage(WebViewPage)として登録されているIndex.cshtmlのExecutePageHierarchyを実行。この時の出力をスタックに積んでいるStringWriterに置き換える(もとはHttpWriter)。で、Index.cshtmlの引数なしWebPageBase.ExecutePageHierarchyを実行(深い)。この中からIndex.cshtmlのExecuteがやっと実行される。このExecuteがRazorテンプレートの出力結果でoverrideされてる実体ですね。なので、ここでページ単位でのLayout指定が実行されます。ちなみにこの段階ではまだ_Layout.cshtmlは実行されてないですね。

ここでやっとOverridenLayoutPathの登場。自身のLayoutをこの値で上書き。WebPageBase.ExecutePageHierarchyに戻ってPopContext()。誰やねん!これが重要で、この中でStringWriterに書き出したRazorのExecute結果を退避。やっとLayoutの実体が見えてきた。

layout3

RenderSurroundingに退避したコンテンツの実体と、Layoutを渡してます。この中で@RenderBodyにコンテンツの実体を埋め込んでレスポンスに流れていくということでした。長い...。

と、言うわけで、Index.cshtmlを実行後、対象となるLayoutをOverridenLayoutPath(Controllerで指定)を優先で取り出し、結果的に_PinkLayout.cshtmlが実行されるというわけですね。スッキリ!

WebPageExecutingBaseに階層がコメントとして残されてます。この辺はソースを見ることの特権ですね。流石のクオリティです。

/*
WebPage class hierarchy

WebPageExecutingBase      The base class for all Plan9 files (_pagestart, _appstart, and regular pages)
    AppStartBase          Used for _appstart.cshtml
    WebPageRenderingBase
        PageStartBase     Used for _pagestart.cshtml
        WebPageBase
            WebPage       Plan9Pages
            ViewWebPage?  MVC Views
*/

2010年10月17日日曜日

カペタ

カペタが面白いとクマさんが言ってたので読んでみたら(全然グルメ漫画とかじゃなく予想外だったけど)、これがかなり面白くてびっくりした。

サルベージすらしてなくてすいません...。

そろそろ真面目にData Services&PowerPivot使ってデータ集計できるようにしておくかと思い、どりゃっとセットアップしてたんですが、100万レコード超えたりとかしてるでかいテーブルに対して、全然レスポンスが帰ってこないくて困った。そんな方、他にもいないですか?あ、ADO.NET Data Servicesのほうです。.NET3.5のほうです。WCFじゃないほうです。

動作的にあからさまにタイムアウトにもかかわらず、レスポンスストリームに何も出力されないっていう気持ち悪い状況なんですよね。コマンドラインでcurl使ってリクエストしてもレスポンスがないぜ!って怒られる。んで、どのレイヤーでタイムアウトしてるのかな~って思うわけじゃないですか。

なんだかんだ言ってもWCFなんでbindingら辺が怪しいのかな~と思っていろいろセットしてみたんだけど、よくわからん。

ADO.NET Data Services, Entity Framework und SQL/HTTP Timeouts | Marco Scheel aka GeekDotNet

↑ここにいろいろ書いてるのを見て試したんですけど、どれもイマイチ。CreateDataSourceのCommandTimeout設定なんてちょっと素敵な感じですよね。いろんなレイヤー気にするのもな~、と思って思い出したんですよね。

ダウンロードの詳細 : Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用 .NET Framework 3.5 SP1 の ADO.NET データ サービス更新プログラム

これ。そーか、と。サーバーサイドページングを有効にしておけば、まるっとすべて解決なんじゃんね。データ件数をそもそも絞ってしまえばどのレイヤででもタイムアウトしないじゃんよ!ってことですよ。PowerPivotはさ、賢いから自動でページングして全データ抽出してくれるんですよ。

Server Paging in Data Services - WCF Data Services Team Blog - Site Home - MSDN Blogs

InitializeServiceにIDataServiceConfigurationでそのままconfigを受け取ってると見えないけど、DataServiceConfirugarionクラスとして受け取るか、asで型指定してしまえば見えるようになるじゃないですか。

var v2 = config as DataServiceConfiguration;
if (v2 != null)
{
 v2.DataServiceBehavior.MaxProtocolVersion = DataServiceProtocolVersion.V2;
 v2.SetEntitySetPageSize("*", 100);
}

SetEntittSetPageSizeですべてのテーブルを100件ページング指定してしまえばいいね!

dotnetConf2015 Japan

https://github.com/takepara/MvcVpl ↑こちらにいろいろ置いときました。 参加してくださった方々の温かい対応に感謝感謝です。